オイルソース系パスタの代表格といえば、ペペロンチーノ。アレンジもいろいろ楽しめますが、こちらではみょうがを利かせた大人なレシピをご紹介します。
ベースになるオイルソースを美味しく作るポイントは、まず、にんにくの香りをしっかりオイルに移すこと。にんにくを炒め始めて香りがしてきたら「もういいかな」と思いがちですが、そこでやめずにさらにじっくり炒めることで、オイルにしっかり香りが移ります。
そしてポイントはもう1つ。にんにくと唐辛子を炒めたオイルにゆで汁を加えてしっかり混ぜ合わせ、とろみをつけること。あとはパスタと具材を混ぜれば出来上がりです。干し桜えびの香ばしさにみょうがの苦味と水菜のシャキシャキ感がきいた、ピリッと辛い大人味のパスタです。
みょうがのペペロンチーノの作り方
【材料(2人分)】
パスタ(スパゲッティ)…160g
水菜…2株
みょうが…2個
干し桜えび…大さじ4
にんにく…1片
赤唐辛子…1本
オリーブオイル…大さじ4
塩・こしょう…各適量
【作り方】
下準備
1.水菜は4cm長さに切り、みょうがは小口切りにする。にんにくはみじん切りにし、赤唐辛子はタネを取り除き、小口切りにする。
パスタを茹でる
2.深めの鍋に3リットルの水を入れ、沸騰したら塩30g(分量外)を入れる。パスタを袋の表示より1分短めにゆで、ザルに上げる。この時、ゆで汁をカップ1杯分ほど取り分けておく。
ソースを作る
3.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて中火で熱し、ジュワーっと泡立ってきたら弱火にする。焦がさないように時々フライパンをゆすりながら、にんにくの香りをオイルに移すようにじっくり(3〜4分程度)炒める。にんにくが少し色づいてきたら唐辛子を入れて1〜2分炒める。
4.ゆで汁大さじ2〜3を入れて中火にし、ぐるぐる混ぜながらオリーブオイルとゆで汁が混ざってとろっとするまで少し煮詰める。
パスタをからめる
5.パスタ、水菜、干し桜えびを入れてよくあえて塩・こしょうで味を整える。
6.器に盛り、みょうがをちらす。
PROFILE 田頭志保(たがしら・しほ)
フードコーディネーター・フォトグラファー。大学卒業後、新聞社にてカメラマンとして勤務。その後、料理と写真のテクニック、それに携わるフードコーディネーターの仕事に惹かれ、専門学校にて学ぶ。テレビや雑誌で現場技術を取得する傍ら、ロンドン〜中東での料理研究、写真活動を経て、現在フォトグラファー、フードコーディネーターとして活躍中。
取材・文/田川志乃 撮影/菅井淳子