本物だから出せる雰囲気を感じて!
映画『カツベン!』には、周防正行監督ならではのこだわりが詰まっています。まずは冒頭の映画撮影のシーン。ここでは、実際に当時使用されていたカメラが登場しているんです。俊太郎が働く「靑木館」の映写機も、古いものが使用されており、背後に映るポスターなども物語の舞台となる、大正時代のものを集めたのだとか。
また、「靑木館」の撮影は、もともと芝居小屋だった建物で現在は国指定需要用文化財となっている場所を使用したそうです。演出で古そうに見せるのではなく、実在する歴史あるものをベースに再現することで引き出された雰囲気を、映像から存分に感じてみてください。