子どもと外出するときや寝かしつけ、家事をおこなうときなどさまざまなシーンで活躍する抱っこ紐。何かと目が離せない時期には特に重宝しますよね。そんな抱っこ紐ですが、一般的には何歳まで使用しているのでしょうか?

2歳以降も抱っこひもをする人は多数

もうすぐ3歳になる子どもを持つお母さんは、抱っこするときに“抱っこ紐”を使っているそう。寝起きなど機嫌の悪いときに「抱っこ~」とせがまれるため、「長時間子どもを抱きかかえるのはキツイから、抱っこ紐に入れて落ち着かせている」と語っています。

 

ただ、体のことを考えて抱っこ紐を使用するものの、「そろそろ抱っこ紐は卒業する時期なのかな…」と悩んでいました。

 

抱っこ紐を使用する期間について、「2歳になる前には抱っこひもを完全に卒業したよ」「しっかり歩けるようになってきた2歳ころに辞めた」などの声が。多くのお母さんたちは、子どもが“2歳頃”になると抱っこひもを卒業しているようです。

 

しかし2歳以降も抱っこ紐を活用しているお母さんも多い様子。

 

「ベビーカーで行きにくいところは、やっぱり抱っこ紐にしてる」「ぐずったときに抱っこ紐に入れると、すぐ大人しくなってくれるんだよね」といった声が上がっています。主に電車やバスなどで移動するときや、子どもの寝かしつけなどに使うという意見が見られました。

 

“抱っこ紐”卒業で感じる子どもの成長

抱っこ紐を卒業することで、子どもの“成長”を感じるという意見も上がっています。多くのお母さんたちからは、「抱っこ紐を久しぶりに使ったら『歩く!』ってイヤイヤされた。たのもしくなってきたなと思ったよ」「体重が増えて抱っこ紐ができなくなってきたときは、子どもの成長をすごく実感した」といった卒業エピソードが続出。

 

ちなみに抱っこ紐を卒業した後は、子どもの体につける“迷子紐”を使うお母さんも。実際にネット上でも「抱っこ紐の次は迷子ひもデビュー!」「大きくなるまではいろいろな“紐”が手放せないよね」などの声が相次いでいました。

 

抱っこひもの“卒業”にまつわるエピソードが登場していましたが、一方で抱っこ紐をする際に“ヒヤッ”とする瞬間を感じたという人も…。

 

26%の人たちが“ヒヤリハット体験”をしたことがある

抱っこひも安全協議会は、昨年8月に「抱っこ紐の安全な使用に関する調査」を実施しました。まず「抱っこ紐を安全に使用できていますか? 使用できましたか?」という質問には、“ヒヤリハット、製品事故はありませんでした”と回答した人が全体の74%という結果に。アンケートに答えた大半の人たちが、安全に抱っこ紐を使用できたようです。

 

しかし26%の人たちからは、“ヒヤリハット、製品事故がありました”という回答が。「ヒヤリハット体験の種類」を見ていくと1位に「抱っこひもからの落下(84%)」、2位には「脚や手等の強い圧迫(15%)」がランクインしています。

 

さらに詳しい「事故・ヒヤリハット体験が発生した状況」には、「抱っこひもにお子さまをのせる時(41%)」が最も多い結果に。他にも「歩行中(25%)」や「かがんだ時(27%)」という回答も上がりました。日常生活の何気ない瞬間に“ヒヤリハット”な体験が起きてしまう様子。子どもの安全のためには、しっかりと対策をすることが大切ですね。

 

子どもの成長と共に使う道具は変わっていくもの。抱っこ紐の卒業を、大切な“節目”の1つとして楽しむのもいいかもしれません。

 

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文/古山翔

参照/抱っこひも安全協議会「抱っこひもの安全な使用に関する調査」