夫婦であればお互いの仕事や収入を理解し合っているはず。中には妻の仕事を尊敬している夫もいるようです。しかし最近ネット上では、「妻の職業をひけらかす夫」が話題になっていました。まずは“職業をひけらかす夫”に悩む人の声を見ていきましょう。

勝手に妻の職業を明かす夫ってどう思う?

注目されたのは、家族ぐるみの集まりに参加した妻のつぶやき。 「夫が『妻は大手企業で働いてる』と私の仕事についてひけらかしていました」「自慢したいのかわからないけど、勝手に話さないでほしい」とコメントしています。

 

彼女は夫の勝手な発言に嫌な思いをしたそうですが、同じような経験をした人は多い模様。 「うちの夫も『奥さんが薬剤師だから薬には困らないね』って言ってた」「夫が私を紹介する時に必ず仕事のことも話す…」などの声も寄せられていました。

 

しかしなぜ仕事を自慢されるのが嫌なのでしょうか。職業を自慢された女性からは「仕事している姿を想像されるのが恥ずかしい」「人の口から勝手に個人の情報を伝えられるのが不快です」など様々なコメントが上がっています。

 

中でも目についたのは、「他人に私の年収まで話していた時はキレそうになったね」「収入の話までされたので、さすがに『そこまで言わないでよ』と注意した」という怒りの声。妻の仕事に関する情報は、他人に言い過ぎない方がいいのかもしれません。

自慢する理由は妻の仕事を誇りに思ってるから!?

“妻の職業をひけらかす夫”からも様々な意見が寄せられています。

 

ある男性によれば、職業をひけらかす理由は“妻の仕事を誇りに思っているから”だそう。「ひけらかしてしまうのは、妻を社会人として尊敬しているため」「自慢したくなる素晴らしい仕事だから話してしまう」との声が目立ちました。妻の仕事を称える気持ちから、つい自慢してしまう夫が多いようです。

 

また、周りに自慢したくなる妻の職業をあげる人も。「女性が憧れる職業の“客室乗務員”だから周りに言いたくなる」「弁護士の妻がとても頼もしいから、つい彼女の職業をひけらかしてしまう。恥ずかしいからやめてとは言われてるけど(笑)」との声が上がっています。

 

妻を自慢に思う夫がいる一方で、収入面を気にしてしまう人も多い様子。 「稼ぎが自分よりも多いから申し訳ない気持ちになります。妻が昇給した時は素直に嬉しいけど、本音を言えば複雑な気持ちになる」「妻の収入がどうしても気になってしまう。夫の方が稼げていないと思われるのが恥ずかしい」といったコメントが寄せられていました。

夫婦間の収入差を気にする夫は多い?

妻が多く稼いでいる家庭の場合、夫と妻はそれぞれ“収入格差”に対してどう思っているのか気になりますよね。以前ジブラルタ生命保険株式会社は、20~59歳の就業している男女2000名を対象に「働く男女のお財布事情とホンネに関する調査2017」を実施。同調査では、夫婦間の“収入格差”に対する意識が明らかになっています。

 

まず男性に「妻より収入が少ないのはいやだと思いますか?」と尋ねたところ、「非常にそう思う」「ややそう思う」と答えた人が合計50.0%でした。一方女性に「夫よりも収入が多いのはいやだと思いますか?」と質問すると、「そう思う」の割合は30.0%という結果に。夫より収入が多くなることを敬遠する女性は約3割にとどまりました。反対に夫の場合は、“妻の方が収入は多い”という家計状況を気にしてしまうようです。

 

妻のことを自慢したい気持ちがあっても、具体的な仕事や収入に関してはあまり言わない方がいいのかもしれませんね。

 

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文/古山翔

参照/ジブラルタ生命保険株式会社「働く男女のお財布事情とホンネに関する調査2017」https://www.gib-life.co.jp/st/about/is_pdf/20171204.pdf