女性の新たな身だしなみとして、最近にわかに注目されているのが「アンダーヘアのお手入れ」。きれいに脱毛するのも、好きな形に整えるのもよいでしょう。 でも「整え方がわからない」「パートナーの目が気になってムリ!」という人も多いのではないでしょうか。 また最近では、セルフケアによってデリケートゾーンを傷つけてしまうトラブルも報告されています。 いまどきのアンダーヘア事情と正しい処理のしかたについて、女性泌尿器科医の関口由紀先生に聞いてみました。
<取材協力>関口由紀先生
女性泌尿器科専門医、女性医療クリニックLUNAグループ理事長。横浜市立大学医学部泌尿器科客員教授。世界標準の女性医療をめざし、女性医療クリニックLUNAグループを展開。女性泌尿器科、女性内科、婦人科、乳腺外科、美容皮膚科と、幅広い診療科を設けている。女性の性機能、性の悩みも専門とし、FSD(女性性機能障害)外来も開設。
「アンダーヘアの処理」医学的にはどうですか?
「アンダーヘアって、かつては生やしっぱなしがあたりまえでしたよね。でもいまや、状況は変わってきています。
医学的には〝脱毛したほうが汚れにくく細菌の繁殖を抑えられる〟〝外部の病原菌から陰部を守るものだからそのままでいい〟と賛否両論です。
ただ私としては、外陰部は女性にとっての〝第二の顔〟だと思うから、やっぱりお手入れしたほうがいいと思うんです。あくまで身だしなみとしてね。
男性がひげを剃ったり、形を整えたりするのと同じだと思いますよ」と、関口先生。
選択肢は多様で、すべてきれいに脱毛してツルツルにする人もいれば、「Vライン脱毛」といって下着からはみ出す両サイドのみを脱毛する人もいます。 脱毛はせず、長すぎる部分を切るなどで形を整える方法もあります。お手入れの仕上げには、ボディローションやボディミルクなどを塗って、乾燥を防ぎます。 もちろん「私はこのままの自然な状態がいい」という選択肢だってあり。その場合も、デリケートゾーンをきれいに保つために、保湿剤はしっかり塗るようにします。