「奥歯まで20本すべてが生え揃う」時期

 

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●基本的な歯ブラシの方法はこれまでと同様ですが、奥歯が生え揃うと、歯ブラシだけでは虫歯を予防できない場所が出てきます。「奥の歯と歯の間」には、歯ブラシに加えてフロスを使いましょう。 ●「フロス」は、歯間の歯垢や食片を除去して清掃するための細い糸で、上下に押して入れようとするとなかなか通りません。通すときも抜くときも、ノコギリで切るときのように左右に小さく動かしながら、軽く押し当てるとスッと入ります。 ●毎日の歯磨きとフロスに加え、小児歯科などでの定期的な検診をお勧めします。 ●1歳半を越えると虫歯リスクが高まるため、この時期までに卒乳させてあげるのがおすすめ。卒乳後は、甘いものの食生活管理が重要です。おやつの選び方、ジュース、甘いものを与える祖父母にも注意しておきましょう。

 

 

子どもを「歯磨き嫌い」にさせないためにも、ママの根気強いケアが欠かせません。どうしても嫌がる場合には、遠慮なく小児歯科に相談してくださいね。

 

文:森谷洋子
歯科での受付経験を経て、歯科衛生士の資格を取得。現在は小児歯科に勤務しています。2歳の男の子を育てながら、仕事にも精を出す日々。お子さんの気持ちは勿論のこと、親御さんの気持ちにも寄り添った診療を日々心がけています