緊急の治療が必要な蕁麻疹
一般的な蕁麻疹は、腕や脚など身体の一部分に発生して、時間が経つと自然と消えていきます。しかしアレルギー反応に伴う重度な蕁麻疹などの場合には、全身に次々と発疹が現れることも。 このような場合は、空気の通り道である気道の粘膜が腫れて呼吸がしにくくなったり、血管が広がり過ぎて血圧が急激に低下することも少なくありません。 命に係わることもあるため、早急な病院受診が必要です。次のような症状に当てはまる場合は、注意しましょう。
●全身に発疹やかゆみが広がり、皮膚が真っ赤になる
●のどのかゆみがある
●息苦しい、声が出ない、咳が止まらないなど呼吸の異常がある
●顔色が悪く、ぐったりしている
●嘔吐や下痢を繰り返す
(※1)日本皮膚科学会「蕁麻疹」
(※2)高松赤十字病院「じんましん:診断と治療のポイント」
文:成田亜希子