「共感的理解」とはカウンセリングで使用する心理学用語で、「相手の立場になって理解するように努める」ことを言い、いわゆる「共感」とは異なるもの。相手の話を聞くとき、自分の立ち位置からの意見や気持ちは排除して、あくまでも相手の置かれた状況を理解するテクニックです。これを夫婦の会話に応用すると…驚くことが!

 

「共感」と「共感的理解」の違い

 

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友だちや同僚の話に「わかるわかる!」と相槌を打つ…いわゆる「共感」は、普段の生活でもよくしていると思います。 このときの「わかる」という感情は、自分が経験した同じようなことを思い出して、そのときの気持ちを再体験しています。 つまり、あなたが「共感」しているのは<過去の自分>なのです。

 

いっぽうで心理学用語の「共感的理解」は<相手の立場に立って相手の世界を理解しようとする態度>のことをいいます。 「相手の立場に立って」というところが「共感」との大きな違い。この「共感的理解」が、夫婦の会話にどう貢献するのでしょう?