「バランスの良い食事を心がけましょう!」と言われても、そもそも「バランスの良い食事」とは、どんなことをいうのでしょう? 今回は「栄養バランスの整った献立」を立てるときに役立つ、知っておきたい栄養学の知識を紹介します。

 

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「バランスの良い食事」とは?

 

バランスの良い食事とは、ズバリ「炭水化物・たんぱく質・脂質」の三大栄養素がバランスよく揃った食事のこと。さらに「ビタミン・ミネラル」を加えた「五大栄養素」が満たされていれば完璧です。 「昔、家庭科の時間にやったなー」なんて、思い出す方も多いのでは? それぞれの栄養素の役割を理解して取り入れれば、簡単にバランスのよい食事作りができます。詳しく解説します。

 

「炭水化物・たんぱく質・脂質」を総称して、三大栄養素と呼びます。体にとって必要不可欠な栄養素で、エネルギー産生栄養素とも言われています。 生命を維持していくために必要なエネルギーは、この3つから得る以外にありません。

炭水化物(糖質):すぐにエネルギーに変えられます。分解されてブドウ糖となり、脳はこれ以外をエネルギーにはできません
たんぱく質:筋肉や臓器など体を作る成分で、エネルギーになることもあります
脂質:エネルギー以外にも細胞膜や生理活性物質として活躍します

この三大栄養素は、どれも欠けてはならない成分です。