年の離れた二人の友情のおはなし

 

 

小学1年生の子どもから見たおばあさんは、まさに魔女ですよね(笑)

 

前歯は2本ないし、ドクダミのお茶をつくっているし、そこに黒猫ならぬ黒い犬が加わって、モモコさんにだけなついているし。「モモコさんって、本当に魔女だったのね」とナナちゃんは思いを深めていくのです。

 

小学生の女の子の空想と、おばあさんのお茶目な作り話が、やさしく交差しつつ展開する物語。子どもとお年寄りの交流が心温まる文章と優しい絵で描かれます。おかしくて、ほんわかして、ちょっとほろっとくる、年の離れた二人の友情のおはなしは、大人も楽しめます。

 

文/タナカシノブ