「跡を残さない」すりむき傷の手当て
すりむき傷の跡が残りにくく、早く治すには、どのような手当てをすればよいのでしょうか? 市販の「傷口を乾かさない」タイプの絆創膏もおすすめですが、ここでは家にあるものですぐできて、傷口にやさしい手当方法をご紹介します。
1.止血
傷口から血が出ているときは、清潔なガーゼなどを当て、数分間圧迫しましょう。
よほど太い血管が切れているケースでない限り、圧迫すれば血は止まります。
2.洗う
傷口が砂などで汚れているときは、流水できれいに洗い流しましょう。
ポイントは傷をこすり過ぎないこと。組織に刺激を与えないよう、やさしく洗うことが大切です。
3.大きい傷はラップで覆う
小さな傷であれな、洗った後はそのままでOK。特別な手当てはいりません。
傷が大きかったり、衣類が当たって痛みを訴えるような場合は、ワセリンを塗ったラップで傷口を覆い、包帯などでそっと固定しましょう。
浸出液が多い場合は、ラップからあふれてくることがありますので、慌てずこまめにラップを取り換えて下さい。
上記の方法で手当てを行えば、かすり傷なら数日で回復します。しかし傷の状態によっては、病院での治療が必要になることもあります。
●血が止まらない
●傷の周囲が赤く腫れ、熱感がある
●浸出液に膿みのようなものが混じっている
このような症状があるときは我慢せず、病院を受診して手当てを受けましょう。
文:成田亜希子