娘の絵に描かれていた夫婦の姿(恭子さん/38歳/コールセンター)
私たちの場合、お互いに「スマホ依存」でコミュニケーションがなくなり、離婚危機に陥ったことがあります。一緒に家にいても二人ともスマホをいじって、必要最低限の会話しかしない。思い返すと、顔を見て話すことがなかったですね。 食事中にも動画を見たり、ゲームしていたりしましたから。「お互い好きなことしているんだし、私たち夫婦はこれでいいや」と思っていたんです。でもやっぱり、夫婦にはコミュニケーションって必要です。 そのうちに〝お互いの存在価値〟がわからなくなってしまいました。積極的に「離婚しよう」と思うまでではなく、「このまま結婚している意味あるのかな」「別れたほうがいいのかな?」とぼんやり考える感じ。旦那も同じだったようです。 そんなある日、学校で娘が描いた「わたしの家族」の絵を見て猛省しました。その絵の私たち夫婦は、スマホを握っているんですから。娘にこんな絵を描かせてしまうなんて、親として恥ずかしいことです。 スマホばかりいじっていたことがつくづく情けなくなり、それから旦那と話し合って〝スマホ離婚〟は回避。いつのまにか夫婦の危機に立たされていたことに気づき、空恐ろしく思いました。
依存による心身への影響が懸念されるスマホですが、夫婦関係にまで影響が現れるのは見過ごせないことです。
スマホによって「お互いの目を見ることがなくなった」「パートナーの人間性に疑問を感じる」などの〝症状〟が出てきた方は、ご用心ください!
文:白藤やよ