⑦『監督不行届』(安野モヨコ著/祥伝社)
安野モヨコさんの夫で映画監督の庵野秀明さんとのディープな日常を赤裸々に綴った本作。 アニメ界と漫画界のビッグカップルの夫婦生活が愉快につづられています。
漫画好きの夫婦やどちらか一方がオタクである、そんな方にオススメです。
⑧『イノサン』(坂本眞一著/集英社)
フランスの処刑人一族であるサンソン家を中心に、フランス革命前後を描いた作品。歴史好きの人におすすめのマンガです。 主人公はサンソン家の当主であるシャルル・アンリ・サンソンと、その妹マリー・ジョセフ・サンソン。当時、女性は職を持つことがほぼありませんでしたが、マリー・ジョセフは自ら進んで処刑人という職を選びます。 女性が仕事を持つことが当たり前となった現代の私たちの目線で読むと、もどかしいことばかり。しかし、マリー・ジョセフはそんな不自由な社会のなかでも傲慢なまでに自分を貫きます。 その姿に勇気をもらう人もいれば、「もしこんな部下がいたら…」と怖くなる人もいるかもしれません。
処刑を扱っている作品なので、残酷な描写が多めです。苦手な方は要注意です。
⑨『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』(さとうふみや、天樹征丸、金成陽三郎、船津紳平著/講談社)
原作である『金田一少年の事件簿』のマンガやドラマを読んだり観たりしたことがある方は多いと思いますが、本作はそれを犯人視点で見たマンガです。 原作を知っている方がより楽しめると思いますが、原作を知らなくても十分に楽しめる作品です。
当時は予想もできないトリックにドキドキしていたのに、その舞台裏では犯人が地道な努力をしていたり、地味な下準備をしていたり、金田一の存在にビクビクしていたりと、「見てはいけないものを見てしまった」感が満載の一作。 難しいことを考えずにただただ笑いたいというときにおすすめです。
⑩『極主夫道』(おおのこうすけ著/新潮社)
強面の男がキャラ弁を作ったり、バーゲンに突っ込んだり、固形石鹸の長所を熱く語ったり…。 元・最凶ヤクザが主夫として第二の人生を送るコメディー作品である本作。主人公の“主夫力”の高さには、つい感心してしまいます。
主人公の妻はバリバリ働くキャリアウーマンなので、「うちの夫もこんなふうだったら…」と思わずにはいられない!?
>>上手なマンガ選びのポイントは?