いよいよ年末が近づいてきました。年末に近づくと鉄道会社は終夜運転のダイヤを発表します。この記事ではJR西日本と近畿日本鉄道の終夜運転のダイヤを紹介します。ぜひ、大晦日や初詣のお出かけにご利用ください。
全体的に縮小傾向なJR西日本
2020年1月1日、0時~5時頃に運行されるJR西日本管区(京阪神エリア)の区間は以下のとおりです。
終夜運転を実施する区間 JR京都線・JR神戸線:京都~西明石(0時~5時頃) 奈良線:京都~城陽(0時~3時頃) 大阪環状線:内回り・外回り(0時~5時頃) JRゆめ咲線:西九条~桜島(0時~5時頃) 大和路線:JR難波~奈良(0時~3時頃) 学研都市線・JR東西線・:四條畷~尼崎(0時~3時頃) 万葉まほろば線~和歌山線:奈良~桜井(23時~5時頃)
全体的に終夜運転の実施区間が縮小しています。昨年度まで終夜運転や終電後の臨時列車を運行していた琵琶湖線(草津~京都)、JR宝塚線(尼崎~宝塚)、阪和線(天王寺~鳳)、万葉まほろば線(桜井~高田)は従来の終電までの運行です。奈良線(京都~城陽)、大和路線(奈良~JR難波)、学研都市線・JR東西線は3時台で運転を打ち切ります。
3時台~4時台にかけて運転間隔を長くする区間もあります。JR京都線・神戸線と大阪環状線の一部区間(西九条~天王寺)は40分間隔、万葉まほろば線(奈良~桜井)は60分間隔になります。寒空の下で30分以上も電車を待つことはしんどいもの。できれば、0時台~2時台に利用したいものです。なお運転間隔はイベントの開催などにより変更される場合もあります。
今年も特急の終夜運転を走らせる近鉄
伊勢神宮や橿原神宮へのお出かけに便利な近鉄は今年も特急の終夜運転を行います。特急の終夜運転を実施する区間は以下のとおりです。
大阪~宇治山田・鳥羽 名古屋~宇治山田・鳥羽 京都~宇治山田・鳥羽 京都~橿原神宮前 奈良→京都 大阪阿倍野橋~橿原神宮前
名阪特急(大阪~名古屋)は終夜運転を実施しないのでご注意ください。
・大阪~伊勢間の特急
大阪難波発五十鈴川・鳥羽行きの特急列車は0時~4時にかけて約30分間隔で運行されますが、五十鈴川~鳥羽間は2時間ほど大阪発の特急が運行されない時間帯があります。なお、鳥羽~賢島間の終夜運転はありませんが、最終電車の繰り下げと始発電車の繰り上げは行われます。停車駅は大阪上本町、鶴橋、大和高田、大和八木、榛原、名張、伊賀神戸、榊原温泉口、伊勢中川、松阪、伊勢市、宇治山田、五十鈴川です。一部の特急列車は桔梗が丘、桜井にも停車します。なお、60分間隔で大阪上本町~五十鈴川・鳥羽間の急行も運行されます。
・名古屋~伊勢間の特急
名古屋発鳥羽行きの特急は0時~5時にかけて30分~60分間隔で運行されます。また、30分~60分間隔で名古屋~五十鈴川・鳥羽間の急行も運行されます。 一方、名古屋行き特急は1時台~5時台にかけて計11本ありますが、五十鈴川始発の列車があるのでご注意ください。停車駅は桑名、四日市、白子、津、伊勢中川、松阪、伊勢市、宇治山田、五十鈴川です。一部の特急は久居にも止まります。なお、終夜運転の大阪方面、名古屋方面の特急は伊勢中川に止まるため、同駅で乗り換えることで大阪~名古屋間の往来ができます。
・京都~伊勢間の特急
京都~宇治山田・鳥羽方面は京都発が22時27分、23時40分、0時40分、1時40分、2時40分、五十鈴川発が2時40分、3時40分、5時33分、6時22分、8時08分です。停車駅は丹波橋、高の原、大和西大寺、大和八木、榛原、名張、伊賀神戸、榊原温泉口、伊勢中川、松阪、伊勢市、宇治山田、五十鈴川です。ただし、京都行きの特急は一部停車駅を通過する列車があるのでご注意ください。
・京都~橿原神宮前間の特急
京都~橿原神宮前間は京都発が3時40分、5時40分、6時32分、橿原神宮前発は6時04分です。停車駅は丹波橋、高の原、大和西大寺、大和八木です。なお京都~橿原神宮前間では普通列車による終夜運転も行われます。
・奈良発京都行きの特急
最後に奈良発京都行きです。ダイヤは奈良発が22時45分、23時45分、0時45分、1時45分、2時45分です。停車駅は大和西大寺、高の原、丹波橋です。橿原神宮前発京都行きの特急は0時台~5時台は運行されないので、大和西大寺乗換で奈良発京都行き特急を利用する方法も考えられます。 また、大阪難波~奈良間では普通列車による終夜運転も行われます。
・大阪阿倍野橋~橿原神宮前
大阪阿倍野橋発は0時10分、1時10分、2時10分、橿原神宮前発は1時、2時、3時です。停車駅は古市、尺土、高田市です。大阪阿倍野橋~橿原神宮前間では普通列車による終夜運転も行われます。
近鉄特急の乗車には乗車券のほかに特急券が必要です。特急券はインターネットでも予約できます。特急以外の種別でも終夜運転を行っている区間があります。詳細は近鉄のホームページをご覧下さい。
文・撮影/新田浩之