「罪悪感」の中身を覗いてみる


 

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「母親としての役割」を演じる必要がない場所や時間でも、罪悪感がぬぐい切れない場合は、もう少し別のアプローチが必要です。 あなた自身のなかに、「性」自体を否定する気持ちはありませんか? 普段から、甘えたり素の自分を出すのが苦手だったりすると、夫婦生活の中での普段と違う自分に、恥ずかしさや心地悪さを感じていることがあります。 「はしたない」などと否定的に思う気持ちが強いと、行為をしている自分が「いけないこと」をしているような気持ちになることも。しかも「母親なのに」となると、罪悪感もより強くなることでしょう。 まずは一度「どうして自分は、性に否定的なのか」について考えてみてはいかがでしょう。おそらくそう思うきっかけとなった出来事や、あなたなりの理由があるはずです。 そして原因が判明しても、無理に改善しようとする必要はありません。あなたが悪いわけではないのですから。「だからイヤなのか」と納得するだけでOKです。 実は「なんか悪い気がする」という漠然とした不安状態でいることが、最も心に負担を与えます。根拠がわかれば、自身の気持ちを客観視でき、罪悪感から解放されることもあります。少し冷静に「なぜだろう?」と考えてください。

みなさんが「当たり前」と思い込んでいることでも、ふたを開けてみれば、根拠や理由が不明確なまま、漠然と思い込んでいることは意外と多いものです。自分にとっての「当たり前」を、問い直してみてはいかがでしょう?

 

文:矢島みさえ