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vol.18 生理用品のパッケージ

育児、仕事、家事、社会のこと、ママたちが普段気になっていることをCHANTOモニターに大調査!ママたちの「どうして?」を「なるほど!」に変える記事をお届けします。vol.18は「生理用品のパッケージ」についてです。

 

生理用品のパッケージを巡って新しい動きが起こっています。2019年6月から始まったユニ・チャームの「#NoBagForMe」というプロジェクトは、生理用品を購入すると紙袋に入れて渡されることに疑問を呈し、パッケージのデザインを見られても恥ずかしくないものに刷新しようというもの。 「生理は隠すべきもの」という認識を変え、生理や女性の体について気兼ねなく話せるような環境づくりをねらいとしています。また、大王製紙もこげ茶色でイラストや写真などのない生理用品をネット通販限定で販売し、話題となっています。

 

今回は、現在こうした変革が起きている生理用品についてモニターのみなさんに聞きました。

年齢、性別に関わらず購入しやすいシンプルな生理用品を望む声

「生理用品を購入するときに恥ずかしいと思いますか?」という問いには、「恥ずかしいと思う」30%、「恥ずかしいと思わない」55%という結果となりました。毎月起こることであり、これまで付き合ってきたことによる慣れという理由もあるかもしれませんが、昔からあった「生理=恥ずかしいもの」という意識が少し変わってきていることの表れとも言えそうです。

 

次にパッケージを見直す流れが起こっていることを受け、「理想の生理用品のデザイン」について聞きました。

 

結果としては、「シンプル」(31票)が圧倒的に票を集めました。 「生理用品とわからないもの」だと買いやすいという意見の人が多く、次に多かったのは「文字や写真がない」(17票)。「生理用品のイラストが描かれていない方が買いやすい」と何が入っているのかわからないようなものがいいという希望が多く出ていました。

 

色については「モノトーン」(13票)という希望が多く、「女性というのが強調されない色に」「ピンク系だとゴミを捨てるときにゴミ袋から透けて恥ずかしい」という意見がありました。

 

また「夫に頼むこともあるので、男性でも買えるものにしてほしい」「生理用品を買うのが、化粧品を買うような感覚になるといい」というコメントも。生理用品は思春期から閉経前の女性、そしてトランスジェンダーの人も手にするものです。年齢や性別に関わらず手に取りやすい商品デザインが求められています。

生理は女性がほぼ一生付き合っていくものなのに、隠すべきようなことなのか?そんな疑問を投げかけた「#NoBagForMe」。大丸梅田店では生理中のスタッフが「生理バッジ」をつける試みも行われるなど、生理にまつわる意識に変化が起きはじめているといえるでしょう。

 

もちろん「生理は隠すべき」「男性には知られたくない」と考える人もいますしそうした気持ちも尊重されるべきですが、女性の体調について、社会の理解が進むことになれば女性の働き方などにもいい影響が望めます。単純に消費者として商品の選択肢が増えるのは嬉しいことですよね。これから、生理への捉え方がどう変化していくのか注目です。

働くママのリアルがわかる! @CHANTO調べ

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取材・文/阿部祐子 イラスト/児島衣里

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©️CHANTO調べ 調査期間:2019年8月20日〜9月1日 調査対象:CHANTOモニター104人