夫に性交渉を断られ、そのうえ「女性としての魅力が感じられない」なんて言われたら…かなり傷ついてしまいますよね。でも実は夫も「女性として見られない」「でも言えない」と真剣に悩んでいる人が多く、心理士として相談を受けることがあります。心理学的な視点から、原因や克服法をお話ししたいと思います。
1.「母親」として見てしまう
多くの男性が言うのが、この理由ではないでしょうか。ただ誤解されがちなのですが、「母親」になってしまったことで「妻」として見ることができないのではありません。
「母親」である時間が長すぎて、「妻」と意識する時間が著しく〝減ってしまった〟ために、このような現象が起こるのです。 たとえばあなたが、朝起きて寝るまでの間で「妻」としてふるまっている時間はどのくらいありますか?筆者自身は「1分もないかもしれない」と思う日すらありました。 家での呼び名は「パパ」と「ママ」で、何をするにも子ども中心…小さいうちは仕方ないとはいえ、ほとんど「母親」として過ごしている方が多いのではないでしょうか。 これは決して悪いことなどではありません。ただ夫の立場から、この状態で「母親ではなく、妻として見て」というのは、かなり難しいと思うのです。 たまには夫の好きなメニューにしたり、名前で呼んでみたり、夜だけは少し甘えてみたり…意識して少しだけ「妻」の時間を作ってみてはいかがでしょう。 あなたが変わると、きっと夫の意識も変わってくると思います。