■心配し過ぎておやつを出せなかった(紀絵さん/28歳/生命保険会社事務)
息子が小学校に入学してすぐのころ、わが家に新しくできたお友だち数名がやってきました。息子は「お菓子ないのー?」「ジュースは?」と、おもてなししたい様子。私もおもてなしする気満々でした。 が、ふと「アレルギーは大丈夫かしら?」「いまおやつを食べたら夕飯が食べられなくなっちゃうかもしれない」と心配になったのです。そこで飲み物は水、おやつはナシに…ですがこれが間違っていたようで。 その日以来、友だちが来ることはありませんでした。「あれから友だち来ないのね」と何気なく息子に言ったところ、「うちは水しか出ないから嫌だって」「ほかの家はお菓子やジュースくれるから、そっちに行ってる」と言うではありませんか。 「ケチな家」だと思われてしまったのかもしれません。いや、実際にそう思っているから誰も来ないのでしょうし「水しか出さない家」というのも、その子のママたちに知られていることでしょう。 それからというもの、息子が友だちの家に遊びに行く日には、お菓子を持たせ「アレルギーの心配がなければ、おやつに召し上がってください」とひとこと添えるようにしました。