百日咳の治療
百日咳にはマクロライド系と呼ばれる抗菌薬が有効で、カタル期の早い時期に治療を開始するほどよく効きます。 また、咳がひどい場合には咳止めや気管支拡張剤、熱が高い時には解熱剤などが必要に応じて投与されます。
子どもの「百日咳」で注意すること
発症初期のカタル期には、特徴的な咳発作があらわれないため、風邪が長引いていると考えてしまうことも多いもの。 百日咳の特徴は、微熱や鼻水などの症状が良くなっているにも関わらず、咳のみがさらに悪化していくこと。 苦しい咳発作が起こる痙咳期に入る前に、治してあげたいものです。2週間以上の咳が続くときは「ただの風邪」と放置せずに、病院を受診しましょう。
また発症年齢が低い場合、特徴的な痙咳期であっても咳発作が見られず、無呼吸状態が続いてけいれんやチアノーゼを引き起こして死に至ることがあります。 乳幼児がいるご家庭では、周囲で百日咳が流行っている時期には呼吸状態などに注意を払ってください。
文:成田亜希子