「旦那が愚痴を聞いてくれない!」妻たちから話を聞いていると、よくこんな言葉を耳にします。愚痴のひとつやふたつ、「ウンウン」と頷きながら聞いてくれればいいのに、猛烈な拒否反応を示す夫たち。いったいなぜ、妻の愚痴を聞かないのでしょうか? 単に「面倒臭い」だけじゃない納得の訳がありました。

 

 

■妻の話だけを鵜呑みにはできないから(啓介さん/37/会社員)

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口を開けば、会社の上司や先輩の悪口ばかり言っている妻。私は妻が〝愚痴モード〟に突入すると、口をつぐんでなにも言わないようにしています。妻は不満そうにしていますが、私にとってはこれが最善の策なんです。 なぜなら知らない会社の上司や先輩に対し、軽はずみなことは言えないからです。本当に相手が悪くて妻に非がないのかもわかりませんし、もしかしたら叱られたり嫌味を言われたりする原因が妻にある可能性だってあります。 実際に知っているわけではないので、相手の人間性もわかりません。昔、学校の先生や親が言っていることが理解できず「なんてわからず屋なんだ!」と思っていたこともありましたが、大人になって思い返すと自分が間違っていた、なんてこともありますからね。 すべての状況が把握できないなかで、相手の善悪を判断したり、人の愚痴や評価に便乗してしまうのはあまりにも無責任です。だから私は妻がなんと言おうと、愚痴に耳を貸すつもりはありません。