■シャクだけど、感謝を伝える!(若葉さん/33歳/会社員)
人脈が広いのが何より強みのお局社員のBさん。私よりも一回り年上で、新入社員のころから何かとかわいがってくれました。お互いにお酒好きなのでよく飲みに行ったり、社内のお偉いさんたちとの飲み会に連れて行ってくれたことも。
ところが私が結婚し、妊娠したとたん彼女の態度が冷たくなったんです。お偉いさんたちが「お~! まだ若いと思っていた若葉ちゃんもついにママさんか! がんばってね!」とちやほやしてくれたのがおもしろくないのかな、と。産休や出産の報告にも「がんばってね」「おめでとう」としか言われず、モヤモヤは続きました。
そんなあるとき、別の女性社員からこんな話を聞かされたんです。「Bさんは、もっと感謝してほしかったみたいだよ。あなたが会社でうまくやってこられたのは、Bさんがあなたのためにいろいろ立ち回ってくれたから。それなのに報告だけで、感謝の言葉がなかったことが不愉快みたいよ」と。
「なるほど、そういう気持ちだったんだ。配慮が足りなかった」と思い直し、復帰時は「Bさんのおかげで、この会社が好きになりました。これからも頑張ります。よろしくお願いします」と真っ先に挨拶。
Bさんの表情が和らいだのをとても覚えています。会社の人間関係をうまくやっていくためには、挨拶ひとつとっても礼節が大切なんだな、と思いました。