男性の育休取得義務化が議論されている昨今、いまだに妊娠した女性社員への「マタニティハラスメント」が横行している職場も、かなり存在するのだそう。その実態はどんなものなのでしょうか? 実際に「マタハラ」を体験したママに聞きました。

 

 

■尊敬する上司の二面性(美香さん/29歳/パート)

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入社以来ずっとかわいがってくれていた男性の上司がいます。結婚の報告をしたときも心から喜んでくれたのに、妊娠の報告をしたら一気に態度が変わりました。

第一声は「産休や育休は取るのか?」でした。私が「はい、そのつもりです」と答えると、「お前がそんなに無責任なやつだとは思わなかったよ」と言ったんです。

てっきり喜んでくれるとさえ思っていた私は、何も言うことができませんでした。それからもマタハラは続き、大好きだった営業事務からはずされて雑用ばかり。

さらに「産休・育休を取るのは勝手だが、帰ってきたときに居場所はないだろうな」とまで言われてしまいました。尊敬する上司の本性が露呈して、もう限界でした。それから数日後、会社を辞めました。