「よいお嫁さん」でいようとすればするほど、義両親に日常のことや将来のことなど、いろいろな場面で期待され大きな負担がかかるもの。早々に「この嫁はダメだ」と思わせられたとしたら…!? 今回は「ダメ嫁を演じることで、プレッシャーから解放された!」というママたちを取材しました。

「教養ゼロ嫁」でも気にしな~い(千由子さん/35歳/食品加工会社勤務)

 

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旦那の実家は、元で有名な由緒あるお寺、長男であるお兄さんが後を継いでいます。兄嫁もお寺の出身で書道に茶道や華道、着つけなど〝寺の嫁〟としてのスペックは完璧! 姑ともまるで本当の親子のようです。 一方、次男である旦那はサラリーマンで、私は一般家庭出身。お寺の行事や作法はよくわかりません。姑はそんな私をなんとか教育したいご様子。いろいろな行事やお稽古に誘われますが、いつも仕事を理由に断っていました。 ある年のお正月、8歳の娘が「着物が着たい」と言い出しはじめました。すると姑が「一緒に初釜(茶道の行事)に着物を着て行こう」と娘を抱き込み、私も参加することに。 当日は姑が着物も準備してくれて、何とかしのいでいたのですが、終わりが近づくころには私の足はもはや限界。足の指をモゾモゾさせますが、もう指先の感覚もありません。 「親子で通われたら?」と、畳みかける先生と姑から逃げようと「ほほ…ちょっとお手洗いに」と立ち上がりかけたのですが、前につんのめり、盛大に転倒…こぼれたお茶が飛び、隣の人の着物を汚し…もう散々でした。 それ以来、姑からのお誘いは一切なくなりました(苦笑)。しばらくは落ち込みましたが、「これで諦めてもらえた」と思うと逆にスッキリ。いまでは開き直っています。

 

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