自家用車の維持費は覚悟してくべき


たくさんのメリットがある田舎暮らしですが、一方でデメリットもあることを頭に入れておく必要があります。特に、これまで自家用車を持っていなかった方は、車関連のお金が意外とかかることにびっくりするかもしれません。

 

都会ほど公共交通機関が発達していない地方では、自家用車は必需品と言えます。地域によっては、一人一台車がないと生活がしにくいというところも。 さらに、降雪地帯の場合は、暖房設備、燃料費、除雪に関する用意も必要となります。ガソリン代も高めであることも多く、冬のタイヤなどやカーメンテナンスの費用も考慮しましょう。

 

都会と同じ働き方ができるとは限らない


さらに、仕事に関することも重要です。今の仕事が自営業だったり、どこにいても仕事ができる環境にあったり、フリーランスであったりする場合は別として、新たな仕事先を探す必要がある場合、自分のやりたい仕事がみつかる保証はありません。 また都会のような収入は見込めない事も覚悟しておきましょう。 なお、現在の仕事を辞めずに引っ越しを考えている方は、そこから職場までどの位の交通費がかかるのか調べておかないと、「予想以上に出費の方が多くなってしまった」ということにもなりかねませんので気を付けましょう。

 

また、病院やクリニックの数も少ない状況です。持病のある人で、田舎暮らしを考えている方は、必ず近くに自分のかかりたい専門医があるか確認をしておきましょう。

 

移住体験ツアーで具体的にイメージを掴んでみる


最近では、都会の利便性を超えた「静かさ」や「豊かな自然環境」「心豊かな暮らし」、さらに生活費を抑えられることなどに魅力を感じ、田舎暮らしを選ぶ人も多いようです。

 

都会暮らしと地方での暮らし、どちらを選ぶかは人それぞれです。家族の中でもおのおのの思いがあるでしょうし、始めるにしてもタイミングもあると思います。 もし田舎暮らしに興味がある場合は、移住体験ツアーなどを行っている地方自治体もあるので、家族で参加してみてはどうでしょうか。より具体的に地方で暮らすイメージを持つことができます。

 

文/今野由奈