なんで「Trick or Treat!」と言うの?


ハロウィンに仮装する子供たちと言えば「Trick or Treat!」と言ってお菓子をもらいにまわる習慣がありますが、これも古代ヨーロッパの風習が影響しているようです。 死者の霊が帰ってくると同時に悪魔たちもやってくると信じていたケルト人は、悪さをされないように食べ物や飲み物を与えて静めていました。 それがいつしか人が悪魔や魔女に変装して各家々をまわり、食べ物をもらうという習慣に変わっていったんだとか。

 

古代ヨーロッパのキリスト教では「ソウリング」と言われる習慣がありました。子どもたちや貧しい人々が各家々をまわって賛美歌を歌ったり祈りをささげると、ソウルケーキと呼ばれるお菓子や果物、お金などを渡したのでした。 ソウルケーキとはレーズンで十字架をあしらったショートブレッドのようなお菓子で、全ての善良な霊が苦しみから解き放たれるように祈りながら食べたのです。どちらも現代のTrick or Treatと言ってお菓子をもらって家をまわるという習慣につながりそうな由来ですよね。

 

「ジャック・オー・ランタン」とはなんなのか


かぼちゃをくり抜いて顔を作った「ジャック・オー・ランタン」。ハロウィンの象徴するものですが、そもそもなんなのでしょう? これは、ある話が元になっています。

 

昔ジャックという男が魂を取ろうと現れた悪魔を、あの手この手でだまして「自分が死んでも地獄にはいかない」という約束をさせました。 悪さばかりしていたジャックは死んだ後天国に行くことができず地獄に行こうとしますが、悪魔との約束があるため地獄に行くこともできません。 ジャックはカブをくりぬいたランタンを持ってこの世とあの世をさまよい続け「ジャック・オー・ランタン(ランタンを持ったジャック)」と呼ばれるようになったのです。これはアイルランドの昔話で、この話が由来といわれています。