■「謝れる」って大切なこと(さゆりさん/34歳/心理相談員)
うちの旦那は決して「ごめんなさい」と言わない人です。ケンカでも冗談でも、どれだけ自分が悪くても、決して「ごめん」とは言いません。どうやら「謝ると負けた」気分になって、プライドが許せないんだそう。そのせいで対人トラブルは数多くありました。 そこで子どもには「悪いことをしたときには謝る」ことを教えています。たとえわざとでなくても悪気はなくても、相手にイヤな思いをさせたときは、謝罪して誠意を伝えることを教えました。そして「相手が謝ったら、それ以上責めない」ことも。 どうやら旦那が謝ることができなくなった理由のひとつに、謝ったのに両親から「やっぱり悪い子だ」「お前はダメだ」と罵倒され続けた苦い思いがあるようで。謝ることは、プライドが傷つけられることでも軽蔑されることでもなく、相手を思いやる大切なことなんだと、旦那にも聞こえるように教えています。