■猿もおだてりゃ木に登る(汐里さん/26歳/看護師)
義実家へ帰省するたび、私は姑によって台所へ配属させられます。今年のゴールデンウィークもそうでした。大勢集まった親戚のため、姑とふたりきりで料理を作ります。でも実は私、料理が大の苦手なんですよね。ちなみに姑はそんなこと百も承知。 わかっていながら料理上手な嫁たちではなく、私を台所へ拘束…これもすべて嫁いびりのためです。料理を作る私に指示を出してくれるわけでもなく、ずっと見つめているだけ。そして、できあがった料理を味見し「まずい!」と流しへ捨ててしまうこともあるんです。 さすがにこの仕打ちに耐え兼ねた私は、ついに反撃に出ることに。「どうやってもお義母さんの味にはかないません! 大輔さんも普段から『母さんの料理が一番うまい』って言っていますし。私にも教えてください!」と、旦那の名前を使って姑を褒めたあと、頭を下げました。 すると、意外にもあっさり料理を教えてくれる姑。その後も姑を褒め続け、ゴールデンウィークが終わる頃には、私のお願いも「教えてください」から「作ってください」に変わっていました。おかげで地獄の台所からも解放。猿もおだてりゃ木に登りますね(笑)。