■いくら本職だからって(芹奈さん/36歳/独立行政法人勤務)
うちの旦那は住宅メーカーで設計士をしています。夏休み前から「今年の自由研究は、一緒に建物の模型をつくる!」と張り切っていました。いっぽう娘は「模型なんて、絶対イヤ!」とかたくなに拒否。 でも結局、自分のやりたいテーマが決まらずパパを頼ることになり、夏休み終了直前になってようやく作業を開始することに。娘が「ケーキ屋さんの模型を作りたい!」と言うと、「ここは、俺の出番だ!」と、張り切るパパ。 いままで実際に設計した洋菓子店の設計図や写真を、タブレットにダウンロードまでしたんです。「どんなコンセプトのお店をつくりたいですか?」「立地条件は?」と、娘相手にまるで本当の仕事のようなヒアリング。 やっと理想のプランが決まり、設計図を書き起こす作業を始めることに。慣れないCADの使い方を娘にあれこれ説明しますが、結局難しかったようで手書きで進めることになりました。「まだ小学生なんだから、もう少し簡単に楽しく作れないの?」と旦那に言ったのですが。 「地道な作業あってこそ、良いものが作れるんだ!」とまったく聞く耳を持ちません。娘は途中から完全にうんざり。結局私がアシスタントとして、ほとんど手伝うことになりました。来年は勘弁してほしいです。