8月も中頃になり、夏真っ盛りな今日この頃。せっかくの夏休みだからこそ、普段は乗る機会が少ない観光列車に乗りたいですよね。今回は観光列車のひとつ「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」を紹介します。

夏だからこそ乗りたいトロッコ

今年の夏も例年と同じく、もしくはそれ以上に暑いですよね。おそらく多くの読者が冷房の効いた部屋でこの記事を読んでいると思います。しかし冷房の効いた部屋ばかりにいると、体がなまってしまうもの。

 

そこでおすすめしたいのがトロッコ列車です。トロッコ列車は窓がなく、自然の風を感じられるように吹き抜け構造になっています。列車が走ると自然と風が入ってきますから、走行中は暑さを忘れることでしょう。ほとんどのトロッコ列車は風光明媚なローカル線を走ります。風を感じながら景色も楽しんでみましょう。

瀬戸大橋アンパントロッコ号について

ここではトロッコ列車のひとつ「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」を紹介します。「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」は岡山駅~琴平駅・高松駅間で運行されています。編成は2両編成で1両がトロッコ列車です。2019年8月現在のダイヤは以下のとおりです。

 

岡山駅→琴平駅・高松駅

  • 瀬戸大橋アンパンマントロッコ1号:岡山駅11時18分→琴平駅13時09分
  • 瀬戸大橋アンパンマントロッコ3号:岡山駅15時21分→高松駅17時22分

 

琴平駅・高松駅→岡山駅

  • 瀬戸大橋アンパンマントロッコ2号:高松駅9時13分→岡山駅10時44分
  • 瀬戸大橋アンパンマントロッコ4号:琴平駅13時16分→岡山駅14時53分

 

この列車は毎日運行ではありませんが、8月は毎日走ります。8月以外の月は土曜日、日曜日、祝日に運行されています。なお冬期(12月~2月)は運休します。

 

ところでトロッコに乗車できる区間は限られています。乗車できる区間は以下のとおりです。 1号・4号:児島駅~琴平駅、2号・3号:児島駅~坂出駅

瀬戸大橋アンパンマントロッコ号の車内は?

先ほども書いたとおり「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」は2両編成です。1両は特急型ディーゼルカーの改造車、1両はトロッコ列車です。

 

ディーゼルカーはボックスシートになっています。通常のシートとは異なり柔らかい材質を採用。また中央にはテーブルがあるため、昼食やカードゲームに役立つことでしょう。車内には売店があり、アンパンマングッズが販売されています。また絵本を集めた本棚もあります。小さな子ども向けにつくられたのがベビーカーおきばや多目的ルームです。多目的ルームではおむつの交換もできます。

 

次はいよいよトロッコ列車です。簡単なパネルはありますが、基本的に窓なしです。瀬戸大橋を渡るときは心地よい風が入るはず。ただし帽子が飛ばされないように注意したいですね。車内には下が覗ける床窓が設置されています。瀬戸大橋で見ると迫力満点。一方、高所恐怖症の人にとっては少しキツイかもしれません。

 

もちろんトロッコ列車であってもアンパンマンは忘れてはいません。車端部にはアンパンマンとの写真撮影が楽しめる記念撮影コーナーがあります。なお車内には洋式トイレが設置されているので、子どもでも安心して利用できます。

瀬戸大橋アンパンマントロッコ号の空席状況はわかるの?

瀬戸大橋アンパンマントロッコ号の空席状況はJR四国「観光列車」のホームページからわかります。8月7日現在、1号を中心に残席が「残りわずか」の列車が増えています。またお盆期間中は満席の列車もあります。瀬戸大橋アンパンマントロッコ号は全車指定席なので、予約はお早めに。

気になる瀬戸大橋アンパンマントロッコ号の料金は?

瀬戸大橋アンパンマントロッコ号のすべての座席はグリーン車です。そのため普通乗車券+グリーン車指定席料金が必要です。同列車は特急列車ではありませんので、特急券は不要です。料金は以下のとおりです。

 

岡山駅~高松駅:
大人1,510円、子ども750円、グリーン指定席料金980円
計 大人2,490円、子ども1,730円

 

岡山駅~琴平駅:
大人1,330円、660円、グリーン指定席料金980円
計 大人2,310円、子ども1,640円

 

切符の予約はJR西日本のインターネットサービス「e5489」がおすすめ。家にいながら切符を手配できます。予約期間は乗車日1カ月前の午前10時から発車時刻30分前です。もちろん駅にある「みどりの窓口」から購入できます。なお「青春18きっぷ」との併用はできません。

 

文・撮影/新田浩之