不倫を隠そうとすればするほど、怪しい行動をとってしまう夫たち。妻の鋭いカンにかかったら、ちょっとした違和感だって見逃されるはずがりません。だましたつもりが、じつはぜんぶバレていた夫たち。見え透いた行動が招いた自爆事件の、一部始終をお聞きください。

 

 

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■新婚のように優しくしたら(樹さん/35歳/会社員)

3年ほど前、妻との関係がかなりギクシャクしていました。そのストレスもあり、同僚と不倫関係になってしまったんです。でも、こんなことが気の強い妻にバレでもしたら、離婚届を叩きつけられるかもしれません。 そこで妻には「思いっきり優しくする」ことで、隠蔽をはかりました。まるで新婚当時を思い出させるかのように。毎日積極的に家事を手伝ったり、「俺が面倒みるから、今日はゆっくり休んで」と、子どもの世話をしたり。 思ったとおり、妻は「いつも、ありがとう」と喜んで怪しむ様子はありません。毎週のように残業だとウソをついて、不倫相手と密会デートを重ねていました。ところがある日、不倫相手から突然「もう、別れたい!」と切り出されたんです。 理由を聞いて驚きました。なんと妻から「そろそろ満足したんじゃない? いますぐ別れないなら、慰謝料請求するわよ!」と、電話で怒鳴られたというのです。実はとっくに気づいていたのに、知らないふりをしていたらしいんです。 そんな妻のことだから、きっと浮気の証拠もしっかり握っているはず。でも、いまだに私には何も言ってこないので、逆に怖くて…脅えながら妻の顔色をうかがう毎日です。

■ついつい饒舌になるクセ(康之さん/30歳/薬剤師)

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不倫していることを隠そうとすればするほど、ついつい口数が多くなってしまうんです。聞かれてもいないのに、職場であったことや、いつもはしない同僚の話や、息子のこれからなど…よけいなことまで妻にペラペラ。 さらに、妻の行動を把握しようと「週末は予定あるの?」「ママ友の女子会はどうしたの?」「何時に帰るの?」と、次々聞いてしまって。よけいに怪しいですよね。ある日、妻が出かけるというので、車で送りながら「何時に迎えに来ようか?」と聞きました。 自分が迎えに来ると言っておけば、家にいないのがバレることもなく、安心して不倫相手と会えると思ったからです。ところが、妻が出かけるというのはまったくの嘘でした。私は尾行されていたようで、不倫相手との密会現場を押さえられてさんざんな目に遭いました。 「口は災いのもと」と言います。余計なことを言ったりあれこれ聞いたりしなければいいのでしょうが、難しいですよね。

■証拠隠滅に必死になりすぎた(一哉さん/31歳/製造業)

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浮気のきっかけは、同僚の紹介でした。みんなで遊びに行ったんですが妙に気が合ってしまい、結婚4年目にして初めての浮気をしてしまいました。妻以外の女性は久しぶりでしたから、一緒にいると新鮮でした。 それからというもの定期的に会うようになり、すっかり彼女のとりこに。妻には不倫がバレないように、スキはいっさい見せません。スマホだとチェックされそうなので、連絡を取り合うのはPCのブラウザから繋いだSNS経由のみ。 洗濯ものは自分で洗い、ゴミは自分の部屋のゴミ箱にだけ捨て…ゴミ出しも自分でやっていました。テレビも見ないで部屋にこもって「証拠隠しの仕事」ばかり。でも、しばらくすると妻が疑い始めたんです。 いままで自分の身の周りのことすらできなかった私がマメになって、おかしいと思ったんでしょうね。マズいと思って急にだらしなさを装ってみたら、余計におかしいと疑われてしまって。結局どんどん深みにハマって浮気はバレ、大目玉を食らいました。