■「求人を出す」という発想がない(和香さん/35/相談員)

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就活と言えば、ハローワークに通ったり、ネットで求人情報を閲覧したりが一般的。普通はそうやって「求人情報」にアンテナをしっかり張っておかないと、就職はできないものだと思っていました。 昨年旦那と結婚して、田舎に引っ越すことになったので、ネットで引っ越し先の求人情報を検索。でもヒットしたのはごくわずかでした。公務員の旦那と違って、私の職探しは意外に大変。しばらくは引っ越しの荷造りをしながら、スマホとにらめっこしていました。 引っ越しがようやく終わったので、いざハローワークに出向いてみても、私の条件で働ける職場はありません。困り果てていると、近所の方から「知り合いの人が働ける人を探している」といまの職場を紹介されました。 のちに聞くと「求人を出す」という発想がそもそもないらしいんです。それからは私が求人を出す部署に配属され、率先して足りない求人を募集しています。いまやほかの会社からも求人方法についての相談を受ける、「求人方法相談窓口」になっています。