都会の就活と言えば、まずはサイトで求人を検索し、エントリーシートを送って書類選考。その後やっと、一次・二次面接…といった流れが一般的のようです。でも、田舎での職探しはその〝常識〟が通用しないようです。都会で働いた経験があるママが驚いた、田舎ならではの就活と都会とのギャップとは?

 

 

■あぁ、山田さんとこの嫁さんね!(愛子さん/34/ホテルコンシェルジュ)

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独身時代は、都会の大手ホテルでコンシェルジュをしていました。いまは旦那の田舎に嫁いでいます。このあたりは観光地として有名で「大手ホテルでコンシェルジュをしていました」と周りに言うと、「すごい戦力が来た!」と喜んでもらえます。 田舎暮らしにも慣れてきたので、そろそろ仕事を始めようと観光ホテルに電話をしてみたんです。「コンシェルジュ募集の空きはありますか?」と尋ねてみると、「あぁ! 山田さんとこの嫁さんね! 聞いてるよ。明日来てね!」のひと言で電話終了。 次の日、スーツを着て履歴書を持って訪ねると「そんな格好じゃ仕事できないよ!」と、いきなりアロハシャツを渡され、さっそく仕事が始まりました。どうやら昨日の電話で、すでに採用されていたみたいです(笑)。 その日以来、お年寄りの道案内から近所の主婦の身の上相談まで、コンシェルジュとして幅広く活躍させていただいています(笑)。