<名もなき家事を知ってもらおう~ワンオペ家事からの解放~>

名もなき家事は、やっていない人たちにとってみれば、そんなことに時間を取られているなんてみじんも思っていないのです。よく、ワンオペ家事の負担について、夫(妻)に不満を漏らしても、この名もなき家事を妻(夫)がやっていることを知らない側は、 ・家事は家電がしてくれるから、そんなに負担はないだろう。


・昔の家電がない時代に比べたら、随分楽になっているはず。


・自分は仕事を頑張って、妻(夫)より収入を得ているのだから、家事にかける時間はない。 などと主張し、喧嘩になってしまうのです。せっかく共に人生を歩もうと一緒になったのに、片方だけに家事の負担を強いる生活では、いつか破綻してしまいます。 そうならないためにも、この「名もなき家事」の存在を、その負担の大きさをぜひ相手に知ってもらいましょう。そのためにどうすればいいかを考えてみました。 1.わが家の「名もなき家事」リストを作る。 家事のやり方は家庭によって千差万別。上に挙げた「名もなき家事」以外に、わが家独自の「名もなき家事」はたくさんあるはずです。それをリストアップしてみましょう。わかる範囲で、それにかかる時間を横に書いておくとより具体的になります。 2.名もなき家事リストを資料として、夫(妻)にプレゼンテーションする。 何せ、名もなき家事なるものがこの世に存在していることを、今まで知らなかった人たちです。目に見えるリストを突きつけ、名もなき家事の存在を認知してもらいましょう。 3.家事の分担や、それをするべきかを話し合う。 リストを元に、家族で分担を決めたり、子どもたちにも周知させたりしましょう。もしその家事をやらなくても、誰も不自由を感じないなら、無くしてしまうという決断もあります。 4.メインの家事の効率化を図る。 相手に家事をするだけの時間が本当になく、これ以上の改善が無理そうなら、名のある家事(掃除・料理・洗濯)の負担を減らす方法もあります。 今流行りの時短家事をしたり、家電を購入したり、時には家事代行を頼むなどをすれば、メインの家事にかかる時間を減らすことができます。


<自分の家事年収を調べてみよう>

前述した大和ハウスのホームページには、「家事年収シミュレーター」といって、名もない家事も含め、家事にかかる時間を入力していくと、最後に自分の家事年収を表示してくれるページがあるので、ぜひ夫婦で「家事のお仕事」をどれくらいしているかシミュレーションしてみてください。どれだけ不公平な家事分担をしているか、相手にしっかり確認してもらいましょう。