涼しくなってくると、あったかいお茶が恋しくなってきますね。特に日本茶は、自宅でも職場でも登場機会が多いお茶のひとつ。せっかくなら、おいしく入れたいものです。 そこで、お茶をおいしく入れるコツと、お茶に関する豆知識をご紹介したいと思います。

 

美味しいお茶の入れ方をマスターする


一口に日本茶といっても、その種類はさまざま。お茶ごとにそれぞれ美味しい入れ方があるので、しっかりと基本を押さえておきましょう。

 

まず、入れたお茶が冷めにくいように茶碗を先に温めておくのは、どの種類のお茶を使って入れる時でも共通しています。この一手間でお茶のおいしさが変わるので、面倒臭がらずにやってみてください。

 

煎茶の入れ方

急須や茶碗は小さめの物を用意します。1人分2~3gの茶葉を入れて、70度前後のお湯を注ぎます。待つ時間は1~2分が目安で。少しずつ注ぐことで、甘みと渋みが均等になります。最後の一滴まで絞りきることを意識しましょう。

 

番茶やほうじ茶の入れ方

番茶やほうじ茶、玄米茶は、香ばしい匂いが特徴です。この香ばしさを損なわないように入れることで、お茶本来のおいしさを引き出すことができます。 急須や茶碗は、やや大きめの物を使いましょう。1人分3gの茶葉にお湯の量が130mlくらいがベスト。お茶を入れるときは。沸騰しているお湯を一気に入れるのがコツで、待つ時間は30秒くらいです。

 

ティーバッグの麦茶はもっとおいしくなる

麦茶をティーバッグで入れる時には、沸騰したお湯をやかんに1リットル当たりに対して1袋が約10gです。3〜5分煮出しをしてから火を止めて、約5分待ってからティーバッグを取り出します。 また1リットルのお水に同じようにティーバッグを入れて、1〜2時間冷蔵庫で冷やせば、アイス麦茶として楽しめるでしょう。

 

玉露はお湯の温度に注意

玉露は 、茶葉は1人分3k~4gと多めで、50度前後のぬるめのお湯を使って、一煎目の浸出時間は2分半と少し長めにしてじっくりとうまみを引き出すのがコツです。こうすることでうまみの成分のテアニンが引き出されて濃厚な味わいの玉露となりますので、小ぶりの茶碗に入れてお楽しみください。

 

二煎目は、急須に残っているお湯をいったん捨てて、少し高めのお湯を使い浸出時間も1分程にして入れます。これでまた濃厚な味わいの玉露をゆっくりと楽しむことができるのです。

 

芽茶は細かい葉ですので、茶こしを使って注ぐと茶碗に入らずにおすすめです。茶葉の量は1人分2gでお湯の量は130mlぐらいを沸騰したお湯で入れます。待つ時間は茶葉が開くのを目安に40秒程でしょう。