仕事よりも別の目的じゃ…(あやかさん/35歳/司会)
私が働いているのは、婚活パーティーを主催する会社です。 「みなさんこんにちはー! まずは1人3分ずつのトークタイムから参りましょう!」といった司会進行から、過去の参加者に「今度のパーティーに参加しませんか?」と営業電話をする裏方まで、さまざまな作業をこなしています。 ちょっと珍しい仕事のせいか、ママ友のウケも抜群。「ちょっと司会のセリフ言ってみてよ~」「やだ恥ずかしー!」なんて会話で盛り上がることも。そんななか、「ねえ、参加者の独身男性と仲よくなることってあるの?」とガチなトーンで聞いてくるシングルのママが…。 「いえ、参加者とは事務的な会話をするくらいですよ」と伝えると、「でも連絡先は知っているんですよね?」「男性はどんな職業が多いですか?」と、次々に怪しげな質問…。 そしてついに、「あの、職場を紹介してもらえませんか? 電話応対なら得意です」とお願いされたのです。「それって、職権乱用する気満々じゃないですかね…?」と聞きたい気持ちを抑え、丁重にお断りしておきました。
「一緒に働きたい」という気持ちは嬉しいものの、その裏には複雑な事情が…ママ友と職場が同じだと、なにかと厄介なことも起こりがち。「あのママの職場よさそう」と思っても、うかつに声をかけるのは厳禁です!
文:楠 ゆず
娘と夫、茶トラの猫の3人+1匹で暮らすフリーライター。思い切ってマンションを購入し、ローンパラダイスへ突入中。幼児教育にハマってしまい、興味をもった教材は手に入れないと気が済まない。おかげで家には教材の山が…。断捨離欲と収集欲の葛藤に悩む日々です。