■優しい気持ちは嬉しいけど…(薫さん/36歳/行政書士)
小2の長女のお迎えに行ったときのことです。学童保育の教室には七夕の笹が飾られ「もうそんな時期なのか~」と懐かしい気分で通り過ぎようとしました。するとママ友が「ちょっとちょっと。これ見た?」と私の腕をつかみます。 それは娘の短冊、そこには「ひいおばあちゃんが 大おーじょーを とげますように」と書いてありました。 ん? 「ひいおばあちゃんが大往生を遂げますように」だと!?
87歳になる私の祖母は、周りが病気した話を聞くと「私は絶対に大往生を遂げたいよ」といつも願っています。大往生とは「健康に長寿をまっとうし安らかに亡くなる」こと。どうやら娘は「自分のことよりも、ひいおばあちゃんの願いを叶えてあげたい!」と思ったそうで。 娘が祖母を思ってくれた優しさには感激したものの、七夕の短冊に「大往生を遂げる」はちょっと…ねぇ。異彩を放つ娘の短冊は、先生にお願いして書き直させてもらいました。日本語って、難しいですね…。