家事や子育て、家族との約束、結婚記念日や誕生日のお祝い。「夫に期待していたもの」がことごとく裏切られ続けたとき、妻たちは〝諦め〟という方法で、自らの心を守るようになります。お互いに協力して、助け合って、一緒に笑って…そんな夫婦関係すら諦めてしまった妻たちに、その結論に至った過程についてじっくり聞きました。
■やらないできないが当たり前（陽子さん/33歳/事務員）
口だけの旦那に、とことん裏切られ続けてきました。「家事にも育児にも協力する！」というプロポーズの約束は決して果たされることはなく、「次の春には出世するから」と言いながら、もう7回目の春。
別に人並み以上のことを望んでいるわけじゃないんです。例えば、ご飯のあとにお皿を片付けたり、食器洗いをしてくれたり、たまには子どもを公園に連れて行ってくれたり。たったそれだけのことで、私は救われるのに…。
買い物の帰りに雨が降ってきたので、（さすがに洗濯物は取り込んでくれているだろう）と思って帰宅したときのこと。物干しにはビショビショの洗濯物、そして寝っ転がったままの旦那…その光景を見て、その場に崩れ落ちました。
