親子コーデが流行っていますよね。特に母と娘のおそろいコーデは、男の子ママにとっては憧れるもののひとつです。そんな「男の子ママ」だった姑が、〝娘〟である嫁に語った夢が「お揃いの服で出かけよう」だったから、さあ大変! 嫁たちに試練の時が訪れました。
ミニスカおばさんとミニスカおばあさん(直子さん/36歳/パート)
60代にしてはとても若い姑。服装もおしゃれで、かわいらしいおばさまって感じです。それに引きかえ私は若いころから老け顔で、30半ばにして「40代後半かしら?」なんて聞かれることもしばしば。 そんな私にある日、姑がとんでもないことを言い出したんです。「私、お揃いコーデが夢なの。お揃いの服を着たい!」と。目を輝かせながら手にしているのは、なんとミニスカート。胴長短足の私にとってまさに天敵、ずっと避けてきた代物です。 なんとか断ろうとしましたが姑の押しに負け、お揃いのボーダーのトップスと白いミニスカを着る羽目に。さらに「さ、買い物に行こう!」と、嬉しそうに私の手を取り靴を履く姑。 買い物の間、恥ずかしくて顔をあげることすらできませんでした。だって、ガラスに映る自分たちの姿を横目で見ると「お揃いの服を着たミニスカおばさんとミニスカおばあさん」以外の何者でもないんですから。 姑は若々しいとはいえ、ミニスカから出る脚はさすがにシワシワだし、私のほうは丸くて太くて短い脚が顔を出しています。しかも姑と同じ丈のミニスカなのに、足が短すぎてミニスカにすらなっていません…まるで罰ゲームのような時間でした。