
〇世帯年収300万円のケース
民間給与実態統計調査結果(国税庁 平成29年)によると、20~24歳、男性の平均給与は278.9万円、女性の平均給与は243.1万円。男性の平均給与は30代になると400万円を超え、若いほど平均年収は少ない傾向にあります。未就学児の親はまだ若いことも多く、世帯年収が300万円代というケースも少なくないでしょう。 年収300万円の場合、総収入から社会保険料等を差し引いて手元に来るお金は、約232万円。ボーナスが出るとすると、月収は手取り16万円。ボーナスは春夏合わせて40万円というところでしょうか。そこから考えられる家計は、 食費 35,000円
住居費 50,000円
水道・光熱費 13,000円
日用品 4,000円
衣類代 5,000円
医療費 3,000円
交通・通信費 15,000円
教育費 5,000円
交際・娯楽費 8,000円
保険料・その他 6,000円
こづかい 15,000円 住居費の理想的なバランスは手取りの25%といわれています。そこで手取り16万円とすると、理想的な住居費は40,000円となりますが、これでは家族3人で住める物件が少ないため、切り詰めても50,000円程度はかかると試算しました。幼稚教育の無償化で、利用料は無料になりますが、遠足などの行事費、通園バス代などは対象外のため教育費はゼロにはなりません。 決して多くはありませんが、夫婦のこづかいがあり、格安携帯なら夫婦で持つことが可能です。このように見ると、なんとか暮らしていけるように見えますが、子どもの習い事をするためには、どこかを切り詰めなければなりません。貯金はボーナスに頼ることになるでしょう。