〇世帯年収500万円のケース
全国の男性給与所得者の平均年収は521万円。(国税庁「平成28年分民間給与実態統計調査結果について」)父親のみが就労している平均的な世帯の年収は、このあたりではないでしょうか。 年収500万円の場合、手取り額は約380万円。内訳は月収(手取り)26万円、ボーナス68万円のようなイメージになります。世帯年収300万円のくらしと比較すると、ボーナスがもらえる可能性があり、余裕が出てきたように見えます。 では、シミュレーションしてみましょう。
食費 60,000円
住居費 62,000円
水道・光熱費 17,000円
日用品 4,000円
衣類代 8,000円
医療費 6,000円
交通・通信費 24,000円
教育費 35,000円
交際費 11,000円
こづかい 26,000円
その他 7,000円 年収300万円の世帯に比べ、夫婦のこづかいができ、食費も増やせました。食費や水道・光熱費は、勤労世帯の平均値を満たし、生活の基本部分は何とかなりそうです。教育費が上がり、習い事やスポーツを始めることも可能です。しかし、私立の小学校に通わせるには収入が足りません。 世帯年収500万円のくらしは、若干余裕ができますが、将来に向けた貯蓄や、いざというときの保険にたっぷりお金をかけるのは難しいでしょう。どうしても削れない支出にはお金を回せますので、残ったお金をどう使うかがカギとなります。
