©魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

—— 実は「パタリロ!」についての知識があまりないまま拝見しました。超人気漫画の映画化なので、ハードル高そうだなと思っていましたが、すぐに世界観に引き込まれ、気づいたら終わってました(笑)

 

加藤さん 

「パタリロ!」を知らない人が観たらどういう感想を持つのか、すごく気になっていたんです。僕たちは「パタリロ!」初心者でもウェルカムという気持ちで作っています。昭和ネタをたくさん扱っていますが、平成世代に「昭和ってこういう時代だったんだよ」というのを知って欲しいんです。

 

—— 加藤さんも昭和はリアルタイムではないですよね?

 

加藤さん 

そうなんです。平成2年生まれなので。でも、ドリフターズやバカ殿を見てきたので、ピコピコハンマーとかむしろ好きでした(笑)。僕、吉本新喜劇とか、こってりした笑いも大好きなんです。なので、「パタリロ!」の世界観も全く違和感ないんです。劇中に登場する「ビバ昭和!ビバ花とゆめ!」という曲があるのですが、昭和を振り返る番組などで見たインベーダー、(大阪)万博、千代の富士、ファミコンのようなキーワードが出てきて、僕たちでも懐かしいと思える内容になっていました。

 

©魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019

 

—— 舞台版から引き続いてのキャスト・スタッフということですが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

 

加藤さん 

座組みが出来上がっているので、すごくやりやすかったです。撮影当時10代だったキャストもいるのですが、みんな「(監督の小林)顕作さんについていきます!」という体制がすでにありました。映画版から出演される大人キャスト、ベテランの方々もたくさんいるのですが……、友情出演多くない? ってツッコミを入れたくなるほど、たくさん出演していただきました。

 

—— うっかり見逃しちゃうくらい出ていらっしゃいました。

 

加藤さん 

よく「映画の見どころを教えてください」と訊かれるのですが、「すみずみまで」と答えています。友情出演も含めて見どころだらけなので、目を離さないで見て欲しいなという強い気持ちがあります。

 

©魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019