アウトドアの醍醐味といえばバーベキュー。とはいえ、小さな子どもを連れてのキャンプは少しハードルが高いのが現実です。できることなら自宅でバーベキューを楽しみたい……。そんな望みを叶えてくれるのが、デロンギの「マルチグリル BBQ&コンタクトグリルプレート」です。

 

マルチグリルが一般的なホットプレートと大きく異なるのは、上下のプレートで挟み焼きが可能な点。実際の利用シーンとともに、マルチグリルの魅力をお教えしましょう。

 

プレートごとに温度を変えられるのが便利


マルチグリルは、「BBQ」「コンタクト」「グリル」の3つの調理ポジションが使えるのが特徴です。閉じた状態のサイズは幅460×奥行き355×高さ190mmと、少し大きめ。片付けるには少しスペースが必要です。

▲設定温度が確認できるデジタルディスプレイや、10秒~90分のタイマー機能も搭載

 

180度開いた状態の「BBQポジション」にすれば、ホットプレートのように鉄板料理が楽しめます。ホットプレート規格の一番大きいプレートサイズよりもさらに大きな1540平方センチメートルの焼面は、プレートごとに温度調整が可能。焼き肉やパンケーキ、お好み焼など、一般的なホットプレートと同じような感覚で使えます。

▲温度設定は60~120℃は20℃刻みになっており、120~230℃は10℃刻みでの調整が可能

 

設定温度がデジタルディスプレイ上で確認できるで、高温でお肉、低温で野菜といったプレートの使い分けが可能です。

▲温度調整ダイヤルを回して温度を変更する。

ヒータ内蔵の平型プレートは立ち上がりが早く、温度を一定にキープする。

「シアー」機能でフライパンでの焼き付けを再現


マルチグリルで必ず試してほしいのが、上下のプレートで食材を挟み焼きにする「コンタクトポジション」です。今回は塩こしょうしたステーキ肉をコンタクトポジションで焼いてみることにしました。

 

▲上下のプレートを230℃にして、ステーキ肉を挟んで焼く

骨付きの肉などもこれで豪快に焼けるのがいい

コンタクトポジションで肉や魚を焼くときに活用したいのが、「SEAR(シアー)」機能です。これは焼き付けを行う機能で、最高温度の240℃で1分間加熱します。一度使用すると30分間使用できないので、あくまでも最初に食材を強火で焼き付けるときに使います。

 

シアー機能を使うことで、肉汁が閉じ込められ、まさに強火で一気に焼き上げたような仕上がりに! 薄い肉の場合はあっという間に火が通るので、焼き加減には慣れが必要かもしれません。

 

▲プレートのサイズが大きいので、肉だけでなく野菜も一緒に焼ける

野菜も表面には焦げ目が付き、なかはジューシーに仕上がった

 

肉を焼く際に出た油は、本体背面の油受けトレイに落ちるようになっています。油受けトレイだけでなくプレートも外して丸い洗いできるので、常に衛生的に使えそうです。

▲1回ステーキを焼くだけで思いのほか油が出た

油受けに油が落ちると、焼く際に油が熱せられて煙が出るのを防げる

 

プレートを浮かせて遠火で焼き上げることも可能


さらに、マルチグリルならではの焼き方として覚えておきたいのが「グリルポジション」での調理。上のプレートを浮かせた状態で加熱するもので、食材を潰さずに加熱できるのが特徴です。

 

オーブン感覚で使えるモードなので、ピザやチーズ料理、田楽といった、焦げやすい食材を使った料理を作るのにおすすめ。魚をじっくり焼くといった使い方もできそうです。グリルポジションは食材に合わせて高さを4段階で調整可能です。

 

▲市販のピザを焼いてみることに。上230℃、下180℃で焼く10分間焼く

 

完成したピザは、焦げすぎることなく、しっかり加熱されています。ただし、オーブンのようにしっかり焦げ目が付きにくいので、仕上がりは好みが分かれるかもしれません。

 

▲指定の時間では焼き目がほとんど付いていなかったので、さらに5分延長した

チーズがたっぷり載った料理なら上手に焼き目が付きそうだ

 

デロンギのマルチグリルは、公式オンラインショップでは4万3070円で販売されています。日常的にホットプレートとして使ったり、週末はバーベキュー気分を味わったりと、家族みんなで食卓を囲む機会を増やすのにひと役買ってくれそうな卓上調理家電です。

 

マルチグリル BBQ&コンタクトグリルプレート[CGH1011DJ]

本体サイズ:幅460×奥行355×高さ190mm

本体質量:7kg(平型プレート含む)

定格消費電力:1400W

デロンギ https://kitchen.delonghi.co.jp/

文/今西絢美 撮影/篠田麦也