■意外と忘れがちな洗濯動線もチェックしよう
家事動線を意識した間取りを作るのであれば、忘れてはいけないのが洗濯動線です。毎日の家事の中で、意外と時間を使うのが、洗濯。 動線を良くしておけば、時短にもつながりますし、精神的な負担の軽減にもつながるでしょう。 洗濯動線を意識する上で、まずチェックしなければならないのは、以下の3つです。 ・どこで洗うのか
・どこで干して、乾かすのか
・どこでたたみ、しまうのか 洗濯機の設置場所と干し場所、乾かし場所までの距離は、できるだけ短くするのがオススメです。 まずは乾かし場所を決定するところから、洗濯機の置き場所について検討してみると良いでしょう。近年では、従来の常識にとらわれない設置場所を選択する方も増えてきています。 また洗濯物は、畳んでしまうまでが一連の作業となります。こちらも洗濯スペースと距離を近付けておくことで、家事の時短につなげられることでしょう。 室内干しが多いのであれば、専用のランドリースペースを確保するのもオススメです。家族全員分の衣服を管理するファミリークローゼットを隣接させれば、干す・乾かす・畳む・しまうまでの動線を、非常にスムーズにできます。
■適材適所の収納で、散らかりにくい家を実現
毎日の家事を楽にするための間取り作りのコツ、最後の一つは「適材適所の収納を作る」ということです。収納を多くし過ぎると、家族の生活スペースを圧迫してしまいます。 一方で収納スペースが狭すぎると、本来なら片付けておきたいものが出しっぱなしで、掃除が大変……なんてことにもなりかねません。 実は収納計画は、家づくりの満足度にも深く関わってくるポイントです。それにも関わらず、収納したいものや実際の活用状況によって、ベストな答えは違ってくるもの。 万人ウケする唯一無二の正解というものは、存在していないのです。 家事を楽にするための収納作りのコツは、「家族みんなが活用しやすい収納」を意識することです。みんなが自然に片付けてくれる環境を整えれば、片付けの手間が一人に集中するようなこともありません。 各部屋でどのような過ごし方をして、どのようなものを収納しておきたいのか、事前にしっかりとシミュレーションしてみましょう。収納したいものの大きさを、片っ端から測ってみるのもオススメですよ。
■まとめ
家事効率をアップする間取り作りのコツはいかがでしたか? 家事動線について、全く考慮しないまま作った家と比較すると、「助かる!」と思えるポイントも多いはずです。 注文住宅は全てを自分の自由に組み立てられる点が、最大のメリットとなります。 万人ウケはしなくても、自分と家族にとって使いやすい家であれば、それがベストな家だと言えるでしょう。家族みんながニコニコして過ごせる、良い意味で個性的な家を実現してみてくださいね。