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10連休という大型連休のゴールデンウイークも終わり、次の大型連休は夏の盆休みとなります。盆休みは故郷の実家に帰ってのんびり過ごすという人も多いですよね。盆休みと言えば帰省して、孫の顔を親に見せるというのが一つのイベントになっています。


しかし、本当にそれだけでいいのでしょうか。お盆というのは先祖の供養をするのが本来の目的ですよね。この機会にもう一度、お盆についてよく考えてみてはいかがでしょうか。

 

■お盆について考えてみよう

お盆と言えば、社会人にとっては夏の大型連休ということもあり、家族で旅行などを行うことのできる貴重な連休でもあります。しかし、国民の祝日でもないのにほとんどの企業が数日間をお盆休みとして連休にしています。


これはどうしてなのでしょうか。お盆というのは正式な名称は盂蘭盆(うらぼん)と言います。これはサンスクリット語の「ウランバナ」が語源と言われています。


簡単に説明すると、お釈迦様の十大弟子に目連尊者という僧がいて、修行で神通力を取得したそうです。その神通力で亡き母親があの世で苦しんでいるということを知ります。


それがお釈迦様の導きで修行終わりに修行僧に衣食を供養したことで、亡き母親が苦しみから救われたそうです。その苦しみのことをウランバナといい、盂蘭盆となってお盆となったと言われているのです。 他にも、仏教の盂蘭盆以前に中国で祖霊の儀式があったといわれていて、これらが一緒になってお盆として伝わったともいわれています。しかしながらその起源は明確にはなっていないようです。


昔は旧暦を使用していたこともあり、お盆は7月15日を中心にして、13日から16日の4日間となっていましたが、現在は8月13日から16日までの4日間となっており、旧の盆とも呼ばれています。


このお盆の4日間は先祖の霊が家に戻ってくると言われていて、家で先祖の霊を祀るための日なのです。

 

■お盆の準備をしよう

お盆は先祖の霊がかえって来る日なのでですが、先祖の精霊を迎える迎え日、そして、家庭で過ごす中日、最後に霊を送り出す送り日で構成されます。


まず、先祖の霊を迎える準備として、迎え日の午前中までに盆棚と盆提灯、お供え物、提灯を用意します。


その提灯に火を灯し、オガラと呼ばれる麻の茎を折って玄関等に置いた焙烙という素焼きに積んで燃やします。その際に合掌を行います。これが迎え火となります。このオガラを焼いた煙に乗って先祖の霊がかえって来るとも言われています。 送り火は迎え火と同様のことを行います。九州の精霊流し、京都の大文字焼きなどもこの送り火の代わりや名残だということだそうです。


お供え物に関しては見たことがあると思いますが、キュウリ、ナスに割りばしやつまようじで4本の足をつけたものになります。これはそれぞれ馬と牛を意味していて、迎え火には馬で来て、送り火では牛でゆっくり帰るといった願いがあるそうです。


その他のお供え物としては、個人の好物だったものを備えるといった習慣もあります。個人の好物ではなく、一般的にそうめんや最中、また、まんじゅうなどを備えるなどこともあるのですが、これは地域によっても異なるのかもしれません。 また、亡くなられて四十九日が終わった最初のお盆を新盆といい、普段よりも丁重にお迎えすることが多くなります。また、故人の知人が訪ねてくることもあるので、線香や生花等も用意してきれいに祀ってあげましょう。