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ゴールデンウイークも過ぎ、もう少しすれば海のシーズンが到来です。海水浴を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。暑い日中に海の中に入るのは楽しいものです。もちろん、海に入らずとも、砂浜で体を焼くのが楽しみな人もいますよね。


楽しみな気持ちもわかるのですが、毎年数名が海の事故で亡くなっているのも事実なのです。事故を未然に防ぎ楽しい思い出とするには、いくつか海での行動に対して考えておいたほうがよいこともあるのではないでしょうか。

 

■遊泳時に気を付けたいこと

遊泳禁止エリアでは泳がないというのが大前提となります。遊泳禁止になっているのには理由があるからで、それだけ遊泳するには危険なエリアということなのです。


子供だけの遊泳はさせず、必ず親の目の届くところで遊泳させ、絶対に目を離さないというのも大切です。


また、天候の確認などもしっかりと行っておきましょう。曇りや雨というのはまだよいのですが、強風や高波の予報はしっかりと確認しておく必要があります。風が強いときや波が高いときは海に近づくことはとても危険です。


高波はもちろんですが、風が強いときはうねりが出て波が高くなります。さらに波の高さは一定というわけではなく、時折高くも低くもなります。沖に防波堤などがある場合や、入り江になっている場合は比較的安全ですが、それでも波が高いときは要注意です。


波は次から次に押し寄せてくるので、一度飲まれてしまうとなかなか抜け出せないといったことにもなってしまいます。


飲酒時は泳がないということも大切です。日本ではビーチでの飲酒は日常的な光景ですが、海外ではビーチでは飲酒が禁止となっているところも多いです。お酒の入っていない状態では大丈夫ですが、お酒が入っているときちんとした判断ができなかったり、いざというときに体が思うように動かないということもあるので、事故のリスクが大幅に高まってしまいます。


潮の流れにも注意が必要です。波は沖から海岸に打ち寄せるのですが、打ち寄せられた海水はどこかで沖に戻っていきます。それが離岸流という流れなのですが、これに乗ってしまうと沖から海岸に泳いで帰るのが難しくなってしまいます。慌てず海岸と平行に泳いで、この流れから抜け出さなければなりません。