カレーといえば言わずと知れた、日本中で多く食べられている大人気のインド料理といっても過言ではないでしょう。 先ごろ引退したイチロー選手も毎朝カレーを食べるということで有名でしたね。 もっとも、本場インドのカレーとは異なる様相を呈しているようです。日本のカレーはイギリスを通じて、日本の海軍の食事として取り入れられており、それが民間に広がっていったというのもその理由でしょう。 本当かウソかは定かではありませんが、「これおいしいですね!なんて料理ですか?」とインド人が尋ねた料理がまさにカレーだったとも。 もともと「カレー」とはインドでは香辛料全般を使用した料理のことを指しますので、日本のカレーを目にしたとき、こうした笑い話があっても不思議なことではないでしょう。 ここではそのような日本人に広く愛される「カレー」について、さまざまな雑学をご紹介していきます。
■作った翌日のカレーがおいしいのは本当?
カレーの好みは人それぞれです。辛いのが好きだ嫌いだ、このルーがいいだ悪いだとこだわりを持ってる方も少なくありません。 その中でもよく聞くのが「作った翌日のカレーがおいしい」という意見です。これには裏付けが果たしてあるのでしょうか? 結論から言うと「ある」ということになります。というのも、1日目には出なかった食材のうまみ成分が溶け出して、カレーの中に混ざり合うからといわれているからです。 中でもキーパーソンとなるのはジャガイモだとか。独特のコクが生まれることにより、初日よりもより一層おいしくなるとの科学的結果もあるようです。 ただし食中毒の原因にもなりかねませんので、保存はしっかり行いなるべく早く食べ終わるようにしましょう。
■カレーを日本に広めたのはクラーク博士?
「少年よ、大志を抱け」のフレーズでおなじみのウィリアム・スミス・クラーク博士。 現在の北海道大学にあたる、当時の札幌農学校の生徒たちは白米ばかりを食べており、そのような栄養状態に懸念を示していたクラーク博士が白米にカレーをかけて食べる事を推奨したとの説があります。 札幌農学校ではジャガイモ、ニンジン、玉ねぎを栽培しており、日本のカレーライスの具材として定番化していったのかもしれません。