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みなさんは食材をゆでるときにどうしていますか?深鍋を使って、お湯で熱湯を使う人もいるでしょう。あるいは、電子レンジを使う人もいるかもしれません。


実は、フライパンを使ってゆでるほうが時短になる食材があることをご存じでしょうか。


そこで、フライパンでゆでるメリットと、フライパンを使って野菜、卵、麺類のをゆでる際のポイントをご紹介します。


■時短調理で水とガス代を節約!

フライパンを使って食材をゆでることのメリットはいくつかあります。まずは水を節約できることです。


通常、ゆでた食材を作ろうと思ったら深さのある鍋に水を張って調理をするのではないでしょうか?


ところが、フライパンを用いてゆでると鍋でゆでるよりも水が少なくてすみます。フライパンで調理するゆで卵の作り方を例として解説しましょう。 フライパンを使ってゆで卵を4個作る場合、卵と水をフライパンに入れてふたをして中火にかけます。 フライパンは鍋よりも浅いので少量の水でゆで卵をゆでることが可能です。卵を4個ゆでるなら200mlの水で十分です。


水が沸騰したら4分ほど中火のままで加熱します。水の量が少ないぶん、鍋で水を沸騰させるよりも少ない時間ですみます。


4分後に火を止め、ふたをしたままフライパンをコンロに乗せて3分置けば半熟卵になります。固ゆでにしたいなら10分ほど放置すれば OK です。ふたをしたフライパンは内部の熱が逃げにくいのでずっとガスで加熱する必要がなく、ガス代が節約できます。


最後に卵を水につけたらおいしいゆで卵の完成です。


朝のお弁当作りなど、時間に余裕がないときはゆで卵を作るためだけにお湯を沸かすのが大変ですよね。フライパン調理をマスターすればいろいろな食材を時短調理できますから家計にも優しいですよ。 次に、フライパンでできる野菜や麺類のゆで方をご紹介します。


■野菜のゆで方

便利なほうれん草はゆですぎると柔らかくなりすぎてしまう食材ですので、フライパン調理に向いています。フライパンを使うとゆでるよりも蒸すのに近くなり、栄養素がより多く残ります。 ほうれん草1束をゆでるなら深めのフライパンを用意し、2~3cmの水を張りましょう。沸騰したら塩小さじ1杯を入れます。


洗ったほうれん草を広げてフライパンに入れ、ふたをして30秒蒸します。ひっくり返してもう30秒蒸したらできあがりです。ほうれん草をひっくり返すとき以外はきちんとふたをするのがポイントです。


もし冷凍保存する場合は10秒ほど加熱時間を短くするとちょうど解凍して加熱調理してももよい加減になります。 ほうれん草以外にも小松菜などの青菜野菜は同様の方法でフライパン調理できます。 水と塩の量はお好みで調整してください。洗いたての青菜には水気がついていますので、水が少なくても野菜から出る水分で蒸すことが可能です。


お弁当にあるとうれしいゆでブロッコリーもフライパンで時短調理できます。


ブロッコリーを小房に分けたらフライパンに入れて、1cmの水を張ります。塩コショウ、砂糖少々を加えてふたをし、弱めの中火で3~4分蒸し煮にしてください。


フライパンを使ってブロッコリーをゆでるとお湯を沸かす手間がかかりません。さらに鍋でゆでるよりも色鮮やかな仕上がりになりますのでお弁当にぴったりです。あらかじめ塩コショウで味付けできてしまうのも便利ですね。


同じ方法でカリフラワーもフライパン調理できます。 ポテトサラダに必須のじゃがいももフライパンでゆでるのに適した食材です。


必要な分量のじゃがいもはサイコロよりも少し大きめに切り、フライパンに入れてひたひたになる程度の量の水でゆでます。


じゃがいもを小さく切っておくと沸騰してから3分ほどで火が通ります。ポテトサラダに使うならそのままザルに上げて水を切り、ボールの中でマッシュポテトにし、酢を加えれば OK です。

 

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■麺類のゆで方

たっぷりのお湯でゆでるのが一般的とされているパスタですが、フライパンを使っても十分においしく調理ができますよ。温まったフライパンがあればそのままソースを作るのに使えますから一石二鳥です。 パスタを1人分ゆでる場合、 100gのパスタと400mlの水と4gの塩を用意します。2人分ゆでるなら水は600ml、3人分なら800mlに増やし、塩も6g、8gと随時増やしていきます。


ただし、フライパン調理をするのならあまり多くの麺をゆでるとゆで具合にムラが出てしまいますので、基本的には1人分ゆでるのがおすすめです。1人分のパスタのゆで方をご紹介します。


フライパンに水と塩を入れて沸騰させます。沸騰したらパスタを入れて中火でゆでていきます。もし麺が長すぎて入らないようであれば2つに折ってください。


麺がくっつきやすいので最初の1分は箸で適度に混ぜましょう。


フライパンにふたをしたらパスタの袋に書いてある表記通りの時間でゆでます。市販のパスタソースを使うのではなく、手作りのパスタソースと絡めるならパスタの袋に書いてあるゆで時間よりも1分短い時間でゆでます。


ゆで上がったら箸でほぐして完成です。水がなくなると焦げるので、必要に応じて水をさしてください。 パスタと同様に乾麺うどんもフライパン調理が可能です。


100gのうどんに対し500mlの水 をフライパンで沸騰させ、半分に折った乾麺を加えて箸で軽く混ぜたらふたをし、外袋の記載通りの時間でゆでます。


ご紹介したようにフライパンを使えば、さまざまな食材を時短かつエコに調理できます。ふたつきのフライパンがあればぜひチャレンジしてみてください。