22歳で結婚・出産「一度は生きる意味を見出すも…」

東香織
多忙な日々の合間、休みの日に友達と行ったハンバーグ屋さんにて

── 高校2年生にして、家を出てバイト代で暮らすようになったのですか?

 

東さん:はい、バイトをしながら家出同然で当時付き合っていた大学生の彼との同棲を始めました。それ以降、母には頼らず、バイト代で生活費を稼いで暮らすことに。

 

バイト先は長崎ちゃんぽん専門の全国チェーンだったのですが、高校生の間にかなりのベテランになり、社員の方には「スーパー女子高生」って呼ばれていました(笑)。キャンペーン商品の売り上げが全国1位を獲得し、ご褒美に社長と会食したこともあるほどなんですよ。新入社員よりすでに稼いでいたので、高校を卒業してからもそのままバイトとして働き続けました。

 

── 家を出てから、そのまま帰らなかったのですか?

 

東さん:当時は同棲していた彼とお別れしてひとり暮らしを始めていました。その後、お客さんとして来ていた方と付き合うようになり、長男の妊娠がわかって22歳で結婚しました。

 

家を出てからは「私はなんのために生きているんだろう」と、生きる意味を見出せなくなったこともあったのですが、自分に自信がないからこそ、働くことで初めて人から認められた気がしたんだと思います。

 

でも、子どもを産んでからは「生きていても仕方ない」とは思わなくなりました。周囲の誰よりも早くママになり「みんなより先にいいお母さんになろう」と張り切っていました。26歳の時には娘が生まれ、子どもたち2人がかわいくてしかたなかったです。

 

── しばらくは専業主婦として子育てに専念し、その後にパートで働き始めたのだとか。

 

東さん:娘が1歳になった頃に、タクシー会社の掃除のパートを見つけて働き始めました。というのも、年齢的に周囲の友達もみんなママになってきたことで、「あ、ママって別に特別じゃなく普通のことだったんだ」と思ったら、また自己肯定感が下がってきて…。「何か自分を認められることをしなければ!」という気持ちになっていたんです。

 

子どもを保育園に預けて働きたいとは思っていたのですが、当時は待機児童が多く、フルタイムで働かないと保育園に入れない状態。掃除のパートは時間も短く好きな曜日を選べたので、一時保育を利用しながら働けそうだとすぐに応募しました。