領事館から電話「50歳以上は国籍取得に…」

息子1歳の誕生日にて

── 50歳を過ぎた出産で予想外だったことはありますか?

 

沢さん:アメリカで出産して、アメリカ籍と日本国籍の二つを取ろうと思ったんですけど。アメリカ籍はすぐにとれましたが、日本国籍を取るには日本の領事館の窓口で必要書類を提出しに行って、2週間から1か月くらいで戸籍が反映されると言われました。でも、帰宅してすぐに領事館から電話がかかってきて。「50歳以上の出産は、本当に自分で産んだと証明する書類を提出してから審査する」と言われたんです。たぶん、窓口の人も50歳で出産した人に会ったことがないから、書類を提出したときは気づかなくて、後からわかって慌てて連絡してきたと思うんですけど。 

 

── とはいえ焦りますね。

 

沢さん:はい。結局、病院の明細書からエコーの写真、自分のお腹が大きいときの写真とか、証拠となりそうなものはすべて集めて提出しました。たまたま残しておいたからよかったけど、もしなかったらどうなっていたんだろうって。

 

しかも、追加書類を出して半年経っても戸籍が反映されなかったので、「日本国籍が取れない場合は、日本の法律と戦わないといけないのかな」と思いはじめたときにやっと反映されました。

 

かつては、日本でも50歳以上で出産した人は審査が必要だったらしいんです。でも、不妊治療の発達で高齢出産が増えたこともあって、国内の病院で出産した人など50代以上でも画一的な審査はなくなった。ただ、海外での出産になるとまだその名残があって、50歳以上の人は審査が必要だったようです。ライフスタイルも多様化しているので、制度も変えていく必要があると思いますね。