結婚は…まだ縁が整っていないだけ(笑)

── ストレスで一時的に耳が聞こえなくなるほど嫌だった35回以上のお見合いも無駄ではなかったと?

 

英月さん:無駄ではなかったですね。そのことがハッキリしたら、過去も変えられてしまいました。もちろん過去に起こった出来事は変えられません。辛い、苦しい、腹が立つなどの感情もなくなりません。けれども過去の出来事が無駄ではなかったと知らされたことで、出来事の意味が変えらえました。すべて必要なことだったのです。

 

── お見合いをされたときの結婚観と、今の結婚観は変わりましたか。

 

英月さん:一定の歳になったら結婚して子どもを産むのが常識だという世間の価値観に飲み込まれ、私の両親だけでなく、私自身もそう思っていました。だから35回もお見合いを重ねることになったんです。今は、それこそ縁が熟せば、結婚することもあるだろうし、しないままかもしれない。そもそも結婚は義務でも、人生の通過儀礼でもないですからね。とりあえず今はまだ縁が整っていないので独身ですが、この先のことはわかりません。独身でも私の人生ですし、結婚しても私の人生。どちらにしても楽しみです。

 

取材:文 岡﨑優子 写真:英月